Bt4で症状なしでも陽性判定?専門医が明かす着床の兆候と真実
Bt4で症状なしでも陽性判定?専門医が明かす着床の兆候と真実について押さえておきたい 事実を分かりやすい構成で解説いたします。
妊娠初期症状を引き起こす主たる要因は、胎盤組織から分泌されるヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)だ。このホルモンの分泌動態を理解すれば、BT4での無症状に納得がいく。
hCGは着床が始まると同時に分泌され始めるが、BT4時点での血中濃度はごくわずかであり、多くの場合で数mIU/mLから十数mIU/mL程度にとどまる。市販の早期妊娠検査薬が感知できる50mIU/mLや25mIU/mLには遠く及ばない。母体の自律神経や消化器系を揺さぶり、いわゆる「つわり」のような悪心や強い眠気を引き起こすレベルには到底達していないのだ。
一方で、この時期に胸の張りや下腹部痛を訴える人がいるのも事実だ。しかし日本生殖医学会(JSRM)の学術知見でも示されている通り、その多くは黄体補充療法として投与されているプロゲステロン(黄体ホルモン)製剤やエストロゲン製剤の薬理作用によるものである。薬に対する感受性の差が症状の有無を生んでいるに過ぎず、胚の着床状態そのものを直接反映しているわけではない。