クマ牧場事故の真相と現在|ずさんな安全管理と凄惨な脱走劇の全教訓
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2012年4月20日の午前8時頃、残雪が色濃く残る秋田県鹿角市八幡平の山林に位置する「秋田八幡平クマ牧場」で、凄惨を極めるクマ牧場飼育員襲撃事件が発生しました。当時、開園前の定期作業に入っていた60代と70代の女性飼育員2名が、突如として檻の外に出ていたヒグマの群れに襲撃されたのです。
クマ牧場脱走の経緯を時系列で辿ると、最初の異変は午前8時頃に発生しました。作業のために運動場へ向かった女性飼育員が、敷地内の通路でヒグマと遭遇。激しい悲鳴を聞いたもう1名の飼育員が救出あるいは状況確認に向かったものの、相次いで餌食となったとみられています。午前10時過ぎ、連絡が取れないことを不審に思った経営者側からの通報で警察や地元猟友会が急行した際、現場は静まり返り、脱走したヒグマたちが倒れた飼育員の遺体を取り囲んでいました。
警察と猟友会は更なる人的被害の拡大を防ぐため、やむなく射殺による駆除を決断します。午後4時前にかけて合計6頭のヒグマが射殺され、ようやく遺体の収容と事態の鎮圧が完了しました。国内の動物飼育施設において、猛獣によって複数の職員が命を奪われるという事態は前代未聞であり、列島を揺るがすヒグマ脱走事故ニュースとして連日トップ項目で報じられました。