サラダ油は体に悪いって本当?最新研究が暴く炎症リスクと安全な代替油
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サラダ油が製造される過程そのものにも、現代医学のメスが入っている。日本の製油産業において主流となっている「ヘキサン抽出法」と脱臭工程だ。原料の脱色や匂い消しのために200度以上の高温で加熱処理を行う際、微量のトランス脂肪酸が発生する。
世界保健機関(WHO)は、トランス脂肪酸の摂取量を総エネルギー摂取量の1%未満に抑えるよう強く勧告しており、欧米諸国では製品への含有量表示の義務化や使用禁止措置が相次いで取られてきた。心筋梗塞や冠動脈疾患のリスクを高める要因として、国際的な規制の波は強まる一方だ。
日本国内のメーカーも脱臭技術の改良を進め、トランス脂肪酸の低減に努めてはいる。しかし、精製過程で油本来の微量栄養素や抗酸化物質が失われ、熱に弱い不飽和脂肪酸が変性するリスクを完全に排除することは難しい。安価で長持ちする製品を大量生産する構造そのものが、質の面でのトレードオフを強いている側面がある。