極楽湯上尾店の閉店理由と跡地の現在|再開の噂と周辺温泉徹底調査
極楽湯上尾店の閉店理由と跡地の現在|再開の噂と周辺温泉徹底調査を徹底追究! 知っておきたい トピックの裏側を凝縮して配信します。
埼玉県上尾市大字上尾村に位置していた「極楽湯 上尾店」の営業終了を巡っては、公式発表や業界動向を照らし合わせると、単一の原因ではなく温浴業界を取り巻く複数の構造的要因が絡み合っていたことが浮かび上がってきます。
最大の要因として挙げられるのが、定期建物賃貸借契約の満了と大規模修繕のタイミングです。ロードサイド型スーパー銭湯の多くは15〜20年の長期賃貸借契約を結んで営業を開始します。極楽湯上尾店も長年にわたり稼働を続けてきた結果、契約満了の時期を迎え、同時に地下1,500mから汲み上げる温泉用配管設備や巨大ボイラー、ろ過装置などの更新期が重なりました。これらを抜本的に入れ替えるには億単位の設備投資が必要となり、投資回収の観点から契約更新を見送る判断が下されたとみられています。
さらに追い討ちをかけたのが、2022年以降に激化した電気・都市ガス・重油などのエネルギーコスト高騰です。温浴施設は光熱費が営業経費の20〜30%を占めるエネルギー多消費産業であり、全国各地の老舗スーパー銭湯が燃料費高騰に耐えかねて相次ぎ閉館を余儀なくされました。株式会社極楽湯ホールディングスとしても、採算性の厳しい店舗のスクラップ&ビルドを進めており、ポートフォリオ見直しの対象となった形です。
過去には埼玉西武ライオンズとのコラボレーション企画や、テレビ東京系人気番組『家、ついて行ってイイですか?』のロケ地としても取り上げられ、知名度・集客力ともに高かっただけに、常連客にとってはまさに「寝耳に水」の営業終了劇となりました。