ツーブロック失敗で浮く・刈り上げすぎの絶望から生還する緊急脱出法
ツーブロック失敗で浮く・刈り上げすぎの絶望から生還する緊急脱出法に関する主要なデータを丁寧に解説いたします。
仕上がりが不自然に横へと飛び出してしまう最大の力学的理由は、日本人に極めて多い「ハチ張り骨格」と直毛の反発力にあります。側頭部の骨が角ばっている頭蓋骨に対し、覆いかぶさるトップの毛長が足りない状態でバリカンを入れると、刈り上げられた短い毛が上の長い毛を根元から垂直に押し上げてしまいます。これがいわゆるツーブロック浮く理由の正体です。毛根が下向きではなく前横方向に向かって生えている場合、長さを残さなければ物理的に髪は下垂しません。
もう一つの致命的な要因が、刈り上げラインの設計ミスによるツーブロック刈り上げすぎです。こめかみより上の頭頂部に近い位置まで深くバリカンを入れすぎてしまうと、かぶさる髪の面積が激減し、側頭部をカバーする重みが消失します。毛先を梳(す)きバサミで極端に減らされた場合も同様で、軽くなった毛先は静電気や皮脂の反発で容易に浮き上がり、横に張り出した無残なシルエットを形成します。
さらに現場で頻発しているのが、刈り上げミリ数指定のミスマッチです。地肌が完全に透ける3mm以下を不用意に指定した結果、青白くなった頭皮と黒髪のコントラストが強調され、サイドの浮きが視覚的に際立ってしまいます。骨格の起伏、毛の硬さ、生えグセという3つの要素を無視してバリカンを走らせた瞬間、事故ヘアへのカウントダウンが完了してしまうのです。