フォークソングとは?歴史と名曲の真相、歌謡曲との違いを徹底解剖
フォークソングとは?歴史と名曲の真相、歌謡曲との違いを徹底解剖について分かりやすく解説いたします。詳細な分析をチェックしてください。
多くの音楽ファンが頭を悩ませるのが、「歌謡曲」「フォークソング」「ニューミュージック」の境界線です。これらは単なる年代順のラベルではなく、制作システムと音楽的アプローチにおけるパラダイムシフトを反映しています。
1960年代までの日本の主流音楽であった「歌謡曲」は、レコード会社専属の職業作詞家・作曲家・編曲家が楽曲を作り、オーディション等で選ばれた歌手が歌う「完全分業制」でした。これに対し、1960年代後半から台頭したフォークソングは、自らの言葉とメロディーで完結させる「個人主義」を打ち立てます。
そして1970年代中盤、フォークのメッセージ性や自作自演のスピリットを土台にしつつ、海外の洗練されたポップス、ロック、ソウル、ボサノヴァなどのアレンジを大胆に取り入れたハイブリッドな音楽として誕生したのが「ニューミュージック」です。荒井由実(現・松任谷由実)やオフコース、チューリップらがその旗手となり、後の「J-POP」へと至る礎を築きました。
この変遷を把握すると、フォークソングとニューミュージックの違いは単なる演奏楽器の違いではなく、「生活の泥臭さや反抗心をありのまま残すか」、それとも「洗練された都市生活のBGMとして意匠を凝らすか」という美意識の分岐点にあったことが鮮明になります。