ポンパドール夫人の髪型に迫る!宮廷の美学と現代ヘアの原点を徹底解明
ポンパドール夫人の髪型に迫る!宮廷の美学と現代ヘアの原点を徹底解明にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。
日本において最も根深い誤解の一つが、「ポンパドールとリーゼントの違い」です。映画や漫画に登場するツッパリやロックンローラーの前髪を盛り上げたスタイルを「リーゼント」と呼ぶ光景が定着していますが、国際的な理美容理論および服飾史において、これは明確な混同です。
結論から述べると、前頭部を高く盛り上げた部分は「ポンパドール」であり、両サイドの髪を後頭部へタイトに撫で付けて中央で合わせるバックの流れこそが「リーゼント」です。1930年代のイギリスで、ロンドンのリージェント・ストリートの緩やかな三日月形のカーブに似ていたことからサイドのスタイリングを「リーゼント・スタイル」と呼んだのが始まりでした。1950年代にエルヴィス・プレスリーらがトップをポンパドールにし、サイドをリーゼント(ダックテール)にした複合型スタイルを流行させた結果、日本では前髪のボリュームも含めて「リーゼント」と総称される誤用が広まった経緯があります。
現在海外のバーバーで「リーゼントにしてください」と注文しても、サイドを撫で付けるスタイルを指すため意図した前髪のボリュームは作ってもらえません。「ポンパドール(Pompadour)」と明確に指定することが、グローバルスタンダードにおける必須の知識です。