コーカソイドとモンゴロイドの分岐点:最新ゲノムが描く人類の起源
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国際共同研究としての「1000人ゲノムプロジェクト」は、世界中の様々な地域集団から得た全ゲノムシーケンスデータを公開し、生命科学分野に金字塔を打ち立てた。多様な人種や民族の全ゲノムマップが網羅的に整備されたことで、これまで見落とされていた希少なSNP(一塩基多型)や構造変異の分布が可視化されるに至った。
学術誌『Nature』や『Science』に相次いで掲載された解析論文は、ユーラシア大陸東部と西部の集団間における遺伝的距離や適応のタイムラインを精緻に描出している。これらの論文によれば、約5万年前にアフリカを出た出アフリカ人類が分岐した時期、およびその後の気候変動に応じた人口ボトルネックの歴史が明確なシグナルとしてゲノムに刻まれている。印象論に基づく人類分類は完全に過去の遺物となり、計算科学に基づく厳密な統計データがそれに取って代わった。