『大鏡』花山天皇の出家を徹底解説!道兼の罠と現代語訳・テスト対策

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事件が起きたのは寛和2年(986年)6月22日の深夜。わずか17歳で即位し、当時19歳だった第65代・花山天皇が突如として皇位を捨てて出家した事件は、平安王朝を揺るがす大事件でした。その背景には、権力奪取を狙う藤原北家九条流の首領・藤原兼家(ふじわらのかねいえ)とその息子たちの周到な謀略が存在していました。

物語の人間関係を整理すると、権力闘争と人間の情愛が複雑に絡み合っている構図が鮮明になります。

▼「花山天皇の出家」主な登場人物と相関関係

  • 花山天皇(かざんてんのう):第65代天皇。感受性が豊かで情熱的な性格。最愛の女御・忯子の急死により激しい鬱状態に陥り、道兼の口車に乗せられてしまう。
  • 藤原忯子(ふじわらのよしこ / しし):花山天皇が深く寵愛した女御(藤原為光の娘)。妊娠中に惜しくも急逝し、天皇の出家の引き金となった。
  • 藤原道兼(ふじわらのみちかね):兼家の三男(粟田殿)。蔵人頭として天皇の懐に飛び込み、「一緒に出家して極楽往生を祈りましょう」と偽って天皇を出家へと誘導した実行犯。
  • 藤原兼家(ふじわらのかねいえ):右大臣。自分の娘・詮子が生んだ外孫の懐仁親王(後の一条天皇・当時7歳)を即位させ、摂政の座を手に入れるためにクーデターを首謀。
  • 藤原道隆・藤原道綱(兼家の長男・次男):天皇が内裏を出た直後、即座に「三種の神器」を皇太子御所(東三条殿)へ運び込み、既成事実を作った共犯者たち。
  • 安倍晴明(あべのせいめい):当代屈指の陰陽師。夜空の異変(天変)から天皇の退位を察知し、式神を使って内裏へ知らせようとした。

この事件は、純情ゆえに騙された若き君主と、政治的野心のために天皇の心を踏みにじった貴族一族の冷酷な対比を鮮明に描き出しています。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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