夜明けのスキャット誕生秘話|世界を揺るがした名曲の真相と現在
夜明けのスキャット誕生秘話|世界を揺るがした名曲の真相と現在の概要と注目ポイントをわかりやすく整理しました。
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『夜明けのスキャット』が持つ普遍的な美しさは、発売から40年以上を経た2011年、再び世界を震撼させることになります。その立役者となったのが、アメリカ・ポートランドを拠点とするジャズ・オーケストラ、ピンク・マルティーニ(Pink Martini)のリーダーであるトーマス・ローダーデールでした。
彼がポートランドの中古レコード店で偶然手にした由紀さおりのデビューアルバムのジャケットと、そこに収められていた『夜明けのスキャット』の歌声に衝撃を受けたことがすべての発端でした。言葉の意味を解さずとも感情を直接揺さぶる美しいメロディと、完璧なピッチで紡がれる繊細なビブラート。ローダーデールは熱烈なオファーを送り、コラボレーションアルバム『1969』の制作が決定しました。
2011年秋に全世界でリリースされたアルバム『1969』は、全米iTunesジャズチャートで第1位を獲得したのを皮切りに、カナダ、ギリシャ、シンガポールなど世界各国のチャートを席巻。ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールやニューヨークのカーネギー・ホールで行われた共演ステージでは、現地オーディエンスがスタンディングオベーションで彼女の歌声を称賛しました。日本語の歌詞とスキャットの響きが、言語の壁を超えてグローバルな鑑賞に耐えうる芸術的強度を持っていることが証明された瞬間でした。