犬のプレドニゾロン副作用完全解説!多飲多尿や減薬の危険と対処法
犬のプレドニゾロン副作用完全解説!多飲多尿や減薬の危険と対処法の注目ポイントを分かりやすくまとめてご紹介します。
プレドニゾロン治療において、獣医師が最も強く警告するのが犬のプレドニゾロン減薬・中止における注意点です。副作用を恐れるあまり、飼い主自身の判断で「今日から薬を飲ませるのをやめる」「錠剤を半分に割って勝手に減らす」といった行為は、愛犬の生命を直接的な危機に晒す極めて危険な行為です。
生体の副腎皮質は、脳下垂体から分泌される副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の指令を受けて生命維持に必要なコルチゾールを自ら産生しています(視床下部-下垂体-副腎軸:HPA軸)。しかし、プレドニゾロンが長期間にわたって外部から投与されると、生体は「体内に十分なホルモンが存在する」と誤認し、自らの副腎を休眠・萎縮させてしまいます。
この状態で投薬を急激に中止すると、萎縮した副腎はすぐに自前ホルモンを分泌できません。体内のステロイド濃度が突然ゼロに急落し、「急性副腎不全(アジソン・クリーゼ / 副腎発作)」を引き起こします。これにより、重度の低血圧、低血糖、低ナトリウム血症、高カリウム血症、虚脱、激しい下痢・嘔吐、ショック状態に陥り、最悪の場合は数時間から数日で死に至ります。
したがって、投薬を終了する際は、2〜4週間ごとに投与量を25〜50%ずつ段階的に減らし、連日投与から隔日投与へと移行させながら、萎縮した副腎の自律機能を徐々に呼び起こす「漸減(テーパリング)プロトコル」を厳格に遵守しなければなりません。