朝の空に浮かぶ白い月は不吉?科学の理由と有明の月が持つ本当の意味
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朝の空に月が堂々と姿を現す最大の鍵は、太陽と月の位置関係にある。小学校の理科でも習う通り、月は恒星のように自ら光を放っているのではなく、太陽光を反射して白く輝いている天体だ。地球の周りを約29.5日かけて一周する公転運動に伴い、地球から見える月の輝面(照らされている部分)の角度が日々刻々と変化する。これが月の満ち欠けの仕組みの根幹である。
満月の夜を思い出してほしい。満月の瞬間、月は地球を挟んで太陽の真反対(180度)に位置する。そのため、東の地平線から太陽が沈むのと入れ替わりに月が昇り、翌朝太陽が昇るのとほぼ同時に西の地平線へと沈んでいく。つまり、満月のときは「朝の空」に長くとどまることはできない。
対照的に、満月を過ぎて新月へと向かう後半のサイクルでは、太陽と月との位置関係が直角(90度)へと狭まっていく。月が太陽の西側へ90度離れた状態を「下弦の月(かげんのつき)」と呼ぶが、このとき月は真夜中の午前0時頃に東の空から昇り、朝の午前6時頃に南中(空の最も高い位置へ到達)、そして正午頃に西の空へと沈む。すなわち、朝の7時から9時という通勤・活動時間帯には、月はまだ空の非常に高い位置、あるいは西寄りの空にしっかりと浮かんでいる。これが、朝に月が見える理由の揺るぎない物理的真実である。