モロー反射が多い子の原因とは?発達障害の噂やてんかんの見分け方を解説
モロー反射が多い子の原因とは?発達障害の噂やてんかんの見分け方を解説について専門的な視点から解説いたします。詳細な分析をお届けします。
赤ちゃんが突然ビクッと手足を広げる「モロー反射」は、オーストリアの小児科医エルンスト・モローによって発見された、ヒトが生まれつき備えている原始反射(Primitive Reflex)の代表例です。頭の位置が急激に変化したり、予期せぬ大きな物音や振動を感じたりした際に、無意識に両腕を広げて何かに抱きつこうとする防衛反応であり、落下などの危険から身を守るためにプログラミングされた進化の痕跡と考えられています。
では、なぜ周りの子と比べて「モロー反射が多い子」が存在するのでしょうか。小児科医の臨床解説や最新の知見によると、主な要因として「中枢神経系の急激な発達過程」と「赤ちゃんならではの睡眠構造」が挙げられます。
新生児から生後3ヶ月頃までの乳児は、脳から筋肉へ送られる神経伝達経路が未完成の段階にあります。大人のように微細な刺激を選別・抑制するブレーキ機能が働かないため、部屋の扉が閉まる音や大人の足音、わずかな室温の変化、自らの指先の動きといった些細な外的刺激に対しても神経全体が過敏にスパークし、激しい運動反射として全身に表れてしまいます。
さらに見逃せないのが睡眠の深さです。大人の睡眠はノンレム睡眠(深い眠り)が7〜8割を占めるのに対し、新生児期から生後3ヶ月頃の赤ちゃんは約50%が浅い眠りである「レム睡眠」で構成されています。浅い睡眠中には体動が多く、脳が外界の刺激を拾いやすいため、寝入りばなや睡眠サイクルの切り替わり時にモロー反射が頻発し、結果として「ビクビク起きて泣き叫ぶ」という現象が繰り返されるのです。