モロー反射はなぜ起きる?ビクッと泣く原因と消失時期・てんかんとの違い

モロー反射はなぜ起きる?ビクッと泣く原因と消失時期・てんかんとの違いについての真相をご紹介します。

ネット上の一部情報では「モロー反射 ない 発達障害」といった刺激的な言説が散見されますが、医学的な因果関係を正確に切り分けて理解することが不可欠です。

現行の小児神経学において、モロー反射の有無そのものが自閉スペクトラム症(ASD)やADHDといった発達障害の直接的な確定診断指標になるわけではありません。発達障害の診断は、1歳半〜3歳以降の社会性、コミュニケーション、こだわり行動などを総合的に評価して下されます。しかし、新生児期から乳児期前半において「モロー反射が全く見られない」あるいは「片側しか動かない」場合、別の器質的疾患や神経障害が強く疑われます。

1. 反射が片側しか見られない(左右非対称)

右腕は大きく広がるのに左腕が動かない、といった左右差がある場合は急を要します。分娩時の外力による「鎖骨骨折」や、腕神経叢が引っ張られて麻痺する「腕神経叢麻痺(エルブ麻痺)」、あるいは周産期の脳出血・脳梗塞による片麻痺が疑われます。この場合、速やかな小児科・整形外科での画像診断が必要です。

2. 生後直後から反射が全く誘発されない

音を聞かせても頭部をわずかに落としても、両腕を広げる反応が一切見られないケースです。重度の新生児仮死の後遺症、重篤な中枢神経系の抑制、先天性の脳形成異常、あるいは重い筋疾患などが隠れているリスクがあり、NICUや専門医療機関での精査対象となります。

3. 生後6ヶ月を過ぎても激しい反射が残存している

生後半年を過ぎ、おすわりや寝返りを始める月齢になってもモロー反射が強く残り続けている場合は、大脳皮質の成熟遅延や「脳性麻痺(CP)」の兆候である可能性があります。反射の残存は随意運動の発達を阻害するため、健診やかかりつけ医で運動発達の経過を追跡観察する必要があります。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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