高齢者が急に怒りっぽい原因とは?認知症の初期症状と家族の対処法
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高齢者が怒りっぽくなる背後には、認知症をはじめとする複数の疾患が潜んでいる場合があります。臨床現場で確認される主な原因疾患と、怒りの現れ方の違いを整理したのが下表です。
疾患・状態の分類怒り・感情変化の具体的な特徴主な発症年齢・併発症状医療・介護現場での見解アルツハイマー型認知症初期に易怒性(怒りっぽさ)や物盗られ妄想が出現。物忘れを隠そうとして怒る。70代以降に好発。直近の記憶障害が顕著。本人の失敗を責めず、安心感を与える声かけが最重要。前頭側頭型認知症(ピック病)反社会的な行動、強い脱抑制、暴言・暴力。周囲への配慮や共感性が極端に欠如。50〜60代の初老期にも多発。常同行動(同じパターンの繰り返し)。早期診断と専門医による薬物・環境調整が不可欠。脳血管性認知症感情失禁(ささいなことで泣く・怒るなどの感情爆発がコントロール不能になる)。脳梗塞や脳出血の既往。まだら認知症、歩行障害。血管病変の再発予防とともに、刺激を避ける配慮が必要。老年期うつ病・身体疾患イライラ感、不機嫌、意欲減退、体調不良への過剰な不満の訴え。配偶者の死や退職などの喪失体験、甲状腺機能低下など。認知症と誤認されやすい「仮性認知症」の鑑別が急務。
認知症の初期症状として見られる怒りっぽさは医学的に易怒性(いどせい)と呼ばれ、アルツハイマー病初期の約30〜40%の患者に見られるという臨床統計も存在します。また、前頭側頭型認知症(ピック病)では理性の中枢が障害されるため、万引きなどの逸脱行為を注意された際に激昂するなど、性格が180度変わったような変化を示します。