唐破風とは?なぜ「唐」なのに日本独自?千鳥破風との見分け方を徹底解説

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唐破風の読み方は「からはふ」です。建築用語における「破風(はふ)」とは、元来、切妻造(きりづまづくり)や入母屋造(いりもやづくり)といった屋根の妻側(側面の三角形になる部分)を指す言葉でした。風を破る(防ぐ)板という意味合いから「破風板(はふいた)」と呼ばれ、屋根構造を雨風から保護する実用部材として機能していました。

その破風板の形状を、中央部を盛り上げて丸みを持たせ、左右の両端を外側へ向けて優雅に反り返らせる特殊な「起くり(むくり)」と「反り(そり)」の複合曲線へと仕立て上げたものが唐破風です。屋根の中央部が凸状に膨らみ、裾野が凹状に伸びるこの反転曲線は、建築意匠の世界で「唐破風造(からはふづくり)」あるいは「唐様(からよう)」の系譜として位置づけられます。

唐破風を構成する重要な装飾部材として見逃せないのが、破風板の合掌部(頂点中央)の下に取り付けられる「兎毛通(うのけどおし)」です。一般的な三角形の破風では「懸魚(げぎょ)」と呼ばれる魚の形を模した火除けの護符彫刻が下がりますが、唐破風特有の曲線美に合わせ、横に流れるような立体彫刻を施したものが兎毛通と呼ばれます。日光東照宮や各寺院の唐破風を見上げると、鳳凰や雲気、龍などの緻密な極彩色彫刻が施されており、建物の顔としての華麗な装飾性を決定づけています。

清水 千尋

清水 千尋

フード&トラベルライター

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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