ビリー・ジーン歌詞の真実|あの子は僕の子じゃないと叫ぶ実話の深層

ビリー・ジーン歌詞の真実|あの子は僕の子じゃないと叫ぶ実話の深層の特集記事をご紹介します。最新トレンドがチェックできます。

『ビリー・ジーン』の歌詞を紐解くと、そこにはダンスフロアの華やかな熱気から一転、出口のない心理的サスペンスへと堕ちていく青年のパニックが精緻に描かれています。マイケル・ジャクソンが自らペンを執ったこのリリックは、洋楽の名曲歌詞解説の文脈でも屈指の緊迫感を放っています。

物語は、ダンスフロアで誰もが振り返る美女「ビリー・ジーン」から声をかけられる場面から幕を開けます。主人公は母親から日頃口酸っぱく言い聞かされていた「愛するときは慎重になりなさい。嘘が真実になってしまうから」という忠告を思い出しながらも、彼女の抗いがたい甘い誘惑に囚われてしまいます。

決定的な破綻が訪れるのは、以下の象徴的なサビのフレーズです。

Billie Jean is not my lover
(ビリー・ジーンは僕の恋人じゃない)
She's just a girl who claims that I am the one
(彼女は僕が運命の相手だと主張しているだけの女性だ)
But the kid is not my son
(けれど、あの子は僕の息子じゃない)
She says I am the one, but the kid is not my son
(彼女は僕が父親だと言うけれど、あの子は絶対に僕の子じゃない)

「The kid is not my son」という痛切な否定の叫びは、一夜の過ち、あるいは身に覚えのない一方的な妄執によって、自分の子どもだと名指しされた男の戦慄を表しています。歌詞の2番では、彼女が赤ん坊の写真を差し出し「彼の目を見てごらんなさい、あなたそっくりよ」と詰め寄る身の毛もよだつ場面が描写されます。マイケルはこのリリックについて、後年のインタビューで「自分の身を守るために全力を尽くして真実を叫ばなければならなかった、極限の心理状態を投影した」と述懐しています。

石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest