鈴虫の鳴き声が電話で聞こえない真相とは?羽の秘密と驚きの生態を徹底解説
鈴虫の鳴き声が電話で聞こえない真相とは?羽の秘密と驚きの生態を徹底解説についての疑問解決ガイドをお届けします。
鈴虫の透明感あふれる音色は、喉や口から出ているのではなく、前羽(左右の羽)を高速で摩擦させることによって生み出されています。しかも、鳴くのはメスではなく成熟したオスのみです。
オスの前羽の裏側には、ヤスリのように細かな突起が並んだ「摩擦脈(ませんみゃく)」があり、もう一方の羽の縁にある「摩擦片(爪)」を激しく擦り合わせます。羽を背中の上で約80度の角度に大きく立て、1秒間に数十回という猛スピードで開閉運動を行うと、羽の表面にある薄い膜(翅室)がスピーカーの振動板(共鳴板)の役割を果たし、あの美しい金属音が増幅されるのです。
オスが鳴く目的は単なる気まぐれではありません。状況に応じて明確に3種類の鳴き声を使い分けています。
1. ひとり鳴き(誘引鳴き)
日常的によく耳にする「リーン、リーン」という澄んだリズムの鳴き声です。遠くにいるメスに対して自分の居場所を知らせ、呼び寄せるための基本シグナルです。
2. 求愛鳴き(口説き鳴き)
メスが自分のテリトリーに近づいてきた際、テンポを急激に早めて「リリリリ…」「シトシトシト…」と小刻みに小さく震わせる甘い音色です。メスを刺激して交尾を受け入れてもらうための求愛行動です。
3. 威嚇鳴き(闘争鳴き)
近くに他のライバルオスが侵入してきた際、「ルルルッ」「リッ、リッ」と短く鋭く激しい濁った音を叩きつけるように発します。縄張りとメスを守るための宣戦布告であり、羽を素早く強く打ち鳴らして相手を威圧します。