人間機雷「伏龍」の真相|本土決戦に備えた幻の特攻兵器と実戦の真実

人間機雷「伏龍」の真相|本土決戦に備えた幻の特攻兵器と実戦の真実の基本情報から最新動向までをわかりやすく整理しました。

戦争末期の海軍は、水上・水中・航空のあらゆる領域で特攻専用兵器を配備しました。その位置づけを客観的なデータで比較すると、伏龍の特異性が際立ちます。

兵器名攻撃形態・推進方式搭載炸薬量・主兵装編集部の見解・配備の実情回天(人間魚雷)九三式魚雷改造・酸素内燃推進約1,550kg(大型弾頭)潜水艦から発進する外洋特攻。実戦投入され多数の沈没・戦死者を記録。震洋(特攻艇)ベニヤ板製モーターボート・水上突撃約250〜300kg(艇首爆雷)フィリピンや沖縄で実戦投入。夜間襲撃を主軸とし戦果と多大な損害を出す。海龍(特殊潜航艇)有翼式小型潜水艇・水中推進魚雷2本+艇頭部爆薬約600kg魚雷発射後の自爆攻撃を想定。本土決戦用に量産されたが実戦投入前に終戦。伏龍(人間機雷)循環式潜水具・海底自足歩行約15kg(五式撃雷/棒機雷)極限の省資源化。機械的推進力を捨て歩行に頼ったため、実質的な移動力は皆無。

旧日本海軍の特攻兵器一覧において、回天や震洋、特殊潜航艇の甲標的・海龍などは内燃機関を備え、数ノットから数十ノットの機動力を有していました。それに対して伏龍は、推進器すら持たず、鉛の重りを付けた兵士が水深10メートルの暗黒の海中を手探りで歩くというものでした。回天・震洋・伏龍の違いを分析すると、兵器開発が行き着いた最終的な破綻の姿が浮き彫りになります。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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