100均で苔テラリウムは作れる?失敗する原因とカビ対策の真相
100均で苔テラリウムは作れる?失敗する原因とカビ対策の真相についての疑問解決ガイドをお届けします。
「毎日欠かさず霧吹きをして、窓際の明るい場所に置いていたのに茶色く枯れてしまった」という声を頻繁に耳にします。驚くべきことに、良かれと思って行ったこの2つの行動こそが枯死を招く主因となっています。
第1の原因は、窓辺に置くことによる直射日光と温室蒸れ現象です。苔は直射日光を嫌い、半日陰の木漏れ日や湿潤な渓谷の岩肌を好む日陰植物です。密閉されたガラス瓶に直射日光が当たると、容器内の温度は瞬く間に40度から50度以上に跳ね上がります。煮沸消毒されるかのように熱湯風呂状態となった空気の中で、苔の細胞は一気に破壊され、葉緑素が分解されて茶色いドロドロの塊に変貌してしまうのです。
第2の原因は、過剰な水やりによる窒息と根腐れです。閉塞されたガラス容器内は、一度水やりをすれば湿度がほぼ100%に保たれます。底に水がチャプチャプと溜まるほど毎日霧吹きを繰り返すと、底床が無酸素状態に陥り、苔の仮根が呼吸できなくなります。「水を与えること=植物の世話」という先入観を捨て、容器の内壁に細かい水滴がうっすら付着している状態を保つことこそが長持ちさせる真髄です。
第3の原因は、近所の公園や庭から採取してきた野良苔を、洗浄せずにそのまま投入することです。野外の苔には目に見えないダンゴムシの卵、線虫、ダニ、さらにはカビの胞子が無数に潜んでいます。採取した苔を使う場合は、バケツの水で何度も振り洗いをし、ピンセットで枯れ葉や泥を完全に除去する「トリートメント作業」が欠かせません。