教科書では読めない平成史の真相|激動30年の光と影を徹底検証

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暗い影ばかりが強調されがちな平成だが、カルチャーとテクノロジーの側面では、世界に類を見ない豊潤な独自の生態系が開花した時代だった。その中核にあったのがネット社会黎明期の歴史だ。

1995年の「Windows 95」発売でパソコン通信から本格的なインターネットへの移行が始まり、1999年には前述のiモードや「2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)」が誕生。当時のネット空間は、既存マスメディアへの不信を抱いた市井の個人が匿名で知恵や情報を持ち寄る、一種のアナーキーな熱気に満ちていた。「個人ホームページ」や「テキストサイト」、さらにはFlashアニメーションが草の根で流行し、インターネットはテレビの受動的な視聴者だった市民に「自ら発信する快感」を植え付けた。

この情報インフラの変化は、平成カルチャーの変遷と表裏一体であった。1990年代半ば、渋谷を中心とするコギャル文化、安室奈美恵に憧れる「アムラー」、ルーズソックスやプリクラ、写メールの流行は、女子中高生という特定の若者集団が初めて社会のトレンドリーダーとして市場を牽引した象徴的な出来事だ。

さらに2000年代に入ると、平成の流行とサブカルチャーの勢力図は激変する。『新世紀エヴァンゲリオン』の社会現象を起点として、かつて日陰の存在だったオタク文化が秋葉原(アキバ)を拠点に急伸。2000年代半ばには「電車男」のヒット、初音ミクの誕生、ニコニコ動画の台頭、そしてAKB48の総選挙ブームへと連なった。マニアックな愛好家の熱量がインターネットを介して増幅され、やがて世界中を席巻する日本のメインストリーム産業へと昇華していったのが平成の文化的な真骨頂である。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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