なぜプロの雲は立体的?アナログ雲の描き方と劇的に質感が変わる3つのコツ

なぜプロの雲は立体的?アナログ雲の描き方と劇的に質感が変わる3つのコツの疑問点について、最新情報を取りまとめてご紹介します。

ネット上の簡易メイキング動画などで広まった最大の誤解が、「青空を塗りつぶしたあとに、チューブから出した純白の絵の具で雲を描けばいい」という言説です。この手法を初心者がそのまま真似ると、背景から雲だけが異様に浮き上がってしまい、紙面に貼り付けたシールのようになってしまいます。

現実の自然界において、雲が「純白(RGB値でいう255, 255, 255)」に見える面積は全体の10%から15%程度にすぎません。残りの大半は、空の光を透過した淡いシアンや、地上の木々や建物の照り返しを拾った複雑な中間トーンで構成されています。特に入道雲の描き方アナログにおいて、影部分に黒やグレーを混ぜてしまうのは初心者が最も陥りやすい罠です。自然光下の影には必ず環境光(青空の光)が入り込むため、影色は「スカイブルー+ごく少量のウルトラマリン+バーントシェンナ(赤褐色)」などで調色した、彩度を保ったニュートラルグレーを用いるのが美術現場の不文律です。

また、夕焼け雲のグラデーションを描く際にも色彩理論の落とし穴があります。夕空のオレンジ色と、雲の影色である青紫色をパレット上で直接混色すると、混色原理によって汚い泥色(濁色)に変色してしまいます。プロは夕焼け雲を描く際、オレンジと紫の境界に必ずイエローやマゼンタの中間帯を挟むか、下層のオレンジが完全に乾燥した上から薄い透明色を重ねる(グレーズ技法)ことで、発色を濁らせずにドラマチックな夕景の輝度を維持しています。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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