日本にスラム街は存在するのか?三大ドヤ街の現在と治安の真相
日本にスラム街は存在するのか?三大ドヤ街の現在と治安の真相について重要なポイントを解説いたします。最新の情報をご確認ください。
路上生活者(ホームレス)の数は、厚生労働省の全国調査によれば2000年代初頭の約2万5,000人から、直近では数千人規模へと激減しました。しかし、これは貧困問題が根本解決したことを意味しません。路上から「見えなくなった」貧困が、別の形で深刻化している現実が存在します。
その代表例が、社会問題として度々告発される「貧困ビジネス」です。一部の悪質な事業者が、路上生活者や行き場を失った高齢者に対して「住居と食事を提供する」と勧誘し、生活保護を申請させます。その後、劣悪な相部屋の無料低額宿泊所や特定アパートに入居させ、支給される保護費の大半を「施設利用料」「食費」「管理費」などの名目で天引きし、本人には月数千円〜1万円程度の小遣いしか残さないという搾取の手口です。
かつてのドヤ街では、良くも悪くも路上や広場という「開かれた空間」に貧困が可視化されていました。しかし現在では、施錠された個室や民間の管理施設という「閉ざされた空間」へ貧困が囲い込まれ、外部からの支援や監視の目が届きにくくなっている点に、現代日本の社会保障が抱える最大の構造的リスクがあります。