海水塩分濃度はなぜ約3.5%?死海・日本近海の違いと起源を徹底解説
海水塩分濃度はなぜ約3.5%?死海・日本近海の違いと起源を徹底解説の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。
Q1:海水の塩分濃度を家庭で手軽に再現する計算方法は?
A1:外洋の平均塩分濃度3.5%の水を作る場合、水1リットル(1,000g)に対して食塩(塩化ナトリウム)を約35〜36g溶かします(正確な海水比率にするには、水965gに対して塩35gを溶かして合計1,000gにします)。ただし、海水魚や無脊椎動物の飼育に使用する場合は、食卓塩ではマグネシウムやカルシウムなどの微量元素が足りず生体が死んでしまうため、市販の「人工海水の素」を規定量計量して水に溶かす必要があります。
Q2:死海と紅海の違いは何ですか?死海は「海」ではないのですか?
A2:紅海はインド洋(外洋)と海峡でつながっている正真正銘の「海」であり、塩分濃度は約4.0〜4.1%です。一方、死海は名前に「海」と付いていますが、地理学・陸水学上はイスラエルとヨルダンの国境にある「内陸の塩湖」です。外洋との接続がなく、逃げ場のない窪地で水分蒸発が極限まで進んだため、塩分濃度は約30%以上と海の約9倍にも達しています。
Q3:海で遭難したとき、絶対に海水を飲んではいけない理由は?
A3:人体の体液(血液や細胞外液)の塩分濃度は約0.9%です。それに対して海水の塩分濃度は約3.5%と約4倍も高いため、海水を飲むと浸透圧の原理により、体内の細胞から水分が血管内へ吸い出されて深刻な脱水症状に陥ります。さらに、余分な塩分を腎臓から尿として排出するためには、摂取した海水以上の大量の真水が必要となるため、海水を飲めば飲むほど体内の水分が失われ、死期を早めることになります。
Q4:雨がたくさん降った後、海釣りで魚が釣れにくくなるのは塩分濃度のせい?
A4:その通りです。大雨や台風の後、河口付近や湾内などの沿岸部表層には真水(比重が軽い)が広がり、一時的に塩分濃度が激減します(水潮現象)。多くの海水魚は急激な浸透圧の変化を嫌い、塩分濃度が安定している沖合や深場へ移動してしまうため、沿岸からの釣りでは極端に活性が落ちる原因となります。