朝のこわばりはリウマチ以外?手の違和感を見分ける原因と受診目安
朝のこわばりはリウマチ以外?手の違和感を見分ける原因と受診目安の背景について、専門知識を詳しくお届けします。
手指のこわばりを引き起こす全身性の病態として、見逃してはならないのが代謝内分泌系および膠原病の領域です。
代表的な例が甲状腺機能低下症 手のこわばりです。橋本病などに代表される甲状腺ホルモンの分泌低下が起きると、全身の代謝が低下し、皮下にムコ多糖類が沈着して強いむくみ(粘液水腫)が生じます。このむくみが手根管などの狭いスペースを圧迫し、朝の強い手のこわばりやしびれを誘発します。寒がりになった、皮膚が乾燥する、体重が増えるといった全身症状が併発していないか確認が必要です。
また、膠原病の一種である強皮症では、初期症状として指先がパンパンに腫れるソーセージ様腫脹(puffy finger)や、冷水に触れた際に指先が真っ白になるレイノー現象を伴うこわばりが出現します。全身性エリテマトーデス(SLE)でも関節炎に伴うこわばりが見られますが、頬部の皮疹(蝶形紅斑)や微熱、倦怠感を伴う点がリウマチ単体との鑑別点となります。