裏波溶接で失敗しない極意|Tig溶接の溶け落ち・融合不良を防ぐプロの技
裏波溶接で失敗しない極意|Tig溶接の溶け落ち・融合不良を防ぐプロの技の最新情報を解説します。最新トレンドが満載です。
裏波溶接で失敗しない極意|Tig溶接の溶け落ち・融合不良を防ぐプロの技に関する深掘り解説を詳しく解説いたします。
裏波溶接を安定させる最大のコツは、溶接前の「開先管理」をミリ単位で標準化することにあります。勘に頼った仮付け溶接(タック溶接)では、熱収縮によってルート間隔が狂い、施工中の条件破綻を招きます。以下に、軟鋼およびステンレス鋼配管(Sch40想定・外径50〜100mmクラス)を対象とした初層溶接の標準施工パラメータをまとめました。
管理項目推奨設定値(TIG裏波溶接)一般的な失敗パターン施工上の留意点ルート間隔2.4mm 〜 3.2mm(使用棒径と同等)2.0mm以下(融合不良)/ 4.0mm以上(溶け落ち)仮付け後の収縮を見越し、始端・終端で0.5mmの勾配をつける場合もあるルートフェイス0.5mm 〜 1.5mm(ナイフエッジは避ける)0mm刃先(即座に溶け落ち)/ 2.5mm超(溶込み不足)全周にわたり均一にグラインダー仕上げを行い、厚みの偏りを無くす電流条件(初層)80A 〜 105A(軟鋼・板厚3〜6mm基準)70A未満(未溶着多発)/ 120A超(熱暴走)姿勢変化(立向上進時)に合わせてトーチスイッチやペダルで微調整シールドガス流量トーチ:8〜12 L/min / バック:5〜10 L/minガス不足(ブローホール・裏ビード酸化)ステンレス溶接時は酸素濃度0.1%以下まで置換してからアークスタート
上記の通り、ルート間隔とルートフェイスは対の関係にあります。間隔を広めに取るならフェイスを厚めに残し、間隔が狭めならフェイスを薄く仕上げるのが鉄則です。この幾何学的バランスが整って初めて、安定した電流条件下での施工が可能になります。