映画『蝋人形の館』ネタバレ結末解説!真犯人三兄弟の秘密と生存者の謎

映画『蝋人形の館』ネタバレ結末解説!真犯人三兄弟の秘密と生存者の謎の見逃せないポイントを一挙に解説しました。

詳細を見る

クライマックスの舞台となる蝋人形館は、ニックが地下の配管に火を放ったことで大炎上を起こします。建物の壁や床そのものが蝋で作られているため、熱によって館全体がドロドロに融解していく圧巻のビジュアルの中、カーリーとニックは殺人鬼兄弟との死闘を繰り広げます。

カーリーはバットでボーの頭部を激しく乱打して撲殺。兄ニックは、仮面の下に酷い奇形を抱えるヴィンセントの背中をナイフで刺します。ヴィンセントはそのまま融解した床を突き破り、息絶えた最愛の兄ボーの遺体の上へと崩れ落ち、熱い蝋の濁流の中へと沈んでいきました。

炎上し崩壊する蝋人形館から辛うじて脱出したカーリーとニックは、翌朝駆けつけた警察と救急隊によって保護されます。救急車の中で毛布にくるまり、互いの生存を確かめ合う2人。事件は解決したかに見えました。しかし、映画のラスト数分間に、観客を凍りつかせる真実が提示されます。

現場を捜査していた保安官助手が、無線で驚くべき事実を報告します。「シンクレア家には息子が3人いた。だが、戸籍上は2人しか記録されていない」という報告です。その瞬間、カメラは冒頭でカーリーたちを町へと誘導し、動物の死骸を運んでいた不気味な男「レスター」の姿を捉えます。レスターは愛犬を連れてパトカーの群れを平然と眺め、走り去る救急車の中のカーリーたちに向かって不敵な笑みを浮かべながら手を振るのでした。

狂気の館を作り上げたのは、結合双生児として生まれ母トルーディに歪んだ愛情で育てられたボーとヴィンセントの2人だけではありませんでした。獲物を町へとおびき寄せる「猟犬」の役割を果たしていた第3の兄弟レスターこそが、この大量虐殺システムの共犯者だったのです。生き残ったカーリーとニックは、自分たちを罠に嵌めた黒幕の1人が警察の包囲網をすり抜け、完全に野放しになっている事実を知らないまま町を後にするという、底知れぬ恐怖を残して幕を閉じます。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest