プロ直伝のミル貝のさばき方|殻外し・湯通しのコツと絶品刺身レシピ
プロ直伝のミル貝のさばき方|殻外し・湯通しのコツと絶品刺身レシピの見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。
ネット上のQ&AサイトやSNSで頻繁に見受けられるのが、「ミル貝を買ってきたが、塩水に浸けて一晩砂抜きをするべきか」という疑問です。現場の仲卸や板前の証言を検証すると、この処置は完全に不要であることがわかります。
アサリやハマグリなどの二枚貝は砂泥の中に潜り、殻ごと砂を取り込むため砂抜きが欠かせません。一方でミル貝は海底の深い砂泥中に位置しながらも、非常に長い水管を海底表面に伸ばして清浄な海水を吸入・濾過する生態を持っています。そのため、可食部である水管の内部に砂をため込む構造になっていません。塩水に長時間浸けて放置すると、かえって鮮度が落ちて身が痩せてしまいます。
重要なのは砂抜きではなく、表面のぬめりと雑菌を除去する塩もみ工程です。水管の皮を剥いた後、粗塩を全体に軽く振り、手のひらで優しく揉み込むようにしてぬめりを浮かせます。その後、冷水ですばやく洗い流し、清潔なペーパータオルで余分な水分を徹底的に拭き取ります。このひと手間で、貝特有の生臭さが完全に消え、澄んだ磯の香りとシャープな甘みが際立ちます。