矯正の抜歯跡が埋まるまで何ヶ月?隙間が閉じる期間と変化の真実
矯正の抜歯跡が埋まるまで何ヶ月?隙間が閉じる期間と変化の真実について徹底解説いたします。最新の情報をチェックしてください。
抜歯スペースを閉鎖する手法は、選択する矯正装置によってメカニズムと所要期間に違いがあります。特に成人矯正で主流となっているマルチブラケット(表側・裏側ワイヤー)とマウスピース型矯正装置(インビザライン等)では、歯の動かし方に明確な力学的特徴が存在します。
では、硬い金属ワイヤー上をブラケットが滑る「スライディングメカニクス」が用いられます。歯の根元まで均一に力をかけられるため、歯根が斜めに倒れることなく綺麗に平行移動させやすいのが強みです。 一方、インビザライン抜歯隙間期間は、ワイヤーと比較してやや長引く傾向が見られます。マウスピースは「歯を押す」力には長けていますが、「歯を掴んで平行に滑らせる」動作が難しく、小臼歯の隙間に向かって隣接する歯が倒れ込む「ボウイング現象(アコーディオンのように中央が凹む現象)」が起きやすい弱点があります。これを防ぐためにアタッチメント(歯の表面につける突起)の精密な設計や、あえて段階的に歯を動かすため、治療期間が数ヶ月長くなるケースが一般的です。 ここで極めて高い威力を発揮するのが、歯科矯正アンカースクリュー効果です。直径1.5mm前後の医療用チタン製ミニスクリューを歯茎の骨に一時的に埋入し、絶対的な固定源として前歯を一気に後方へ牽引します。通常、前歯と奥歯をお互いに引っ張り合うと、奥歯も前方に数ミリ引き出されてしまいます。しかしアンカースクリューを用いれば奥歯の前方移動を完全にブロックできるため、7mmの抜歯スペースを100%前歯の突出感改善に充当でき、治療期間の大幅な短縮と劇的なEラインの変化を両立できます。