矯正の抜歯跡が埋まるまで何ヶ月?隙間が閉じる期間と変化の真実

矯正の抜歯跡が埋まるまで何ヶ月?隙間が閉じる期間と変化の真実とはどのようなものなのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

抜歯スペースを閉鎖する手法は、選択する矯正装置によってメカニズムと所要期間に違いがあります。特に成人矯正で主流となっているマルチブラケット(表側・裏側ワイヤー)とマウスピース型矯正装置(インビザライン等)では、歯の動かし方に明確な力学的特徴が存在します。

項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価ワイヤー矯正(表側・裏側)スペース閉鎖期間:約10〜14ヶ月
移動速度:月0.8〜1.0mm全体治療期間:2年〜2年半
費用:80万〜140万円歯根を平行に保ちながら引く「歯体移動」が得意。抜歯症例における閉鎖スピードと確実性は依然として最高峰。インビザライン(アライナー)スペース閉鎖期間:約12〜18ヶ月
移動速度:月0.5〜0.8mm全体治療期間:2年半〜3年
費用:85万〜120万円歯冠が倒れ込む傾斜移動が起きやすいためステージ数を要する。仮歯(ポンティック)で見た目の隙間を隠せる利便性は絶大。アンカースクリュー併用閉鎖期間を約2〜4ヶ月短縮可能
固定源の喪失を完全に防止追加費用:1本あたり約2万〜4万円(通常2〜4本埋入)奥歯が前方に引っ張られる「アンカーロス」をゼロにし、抜歯スペースの全量を前歯の後退に使えるため口元変化が最大化。
ワイヤー矯正抜歯スペース閉鎖

では、硬い金属ワイヤー上をブラケットが滑る「スライディングメカニクス」が用いられます。歯の根元まで均一に力をかけられるため、歯根が斜めに倒れることなく綺麗に平行移動させやすいのが強みです。 一方、インビザライン抜歯隙間期間は、ワイヤーと比較してやや長引く傾向が見られます。マウスピースは「歯を押す」力には長けていますが、「歯を掴んで平行に滑らせる」動作が難しく、小臼歯の隙間に向かって隣接する歯が倒れ込む「ボウイング現象(アコーディオンのように中央が凹む現象)」が起きやすい弱点があります。これを防ぐためにアタッチメント(歯の表面につける突起)の精密な設計や、あえて段階的に歯を動かすため、治療期間が数ヶ月長くなるケースが一般的です。 ここで極めて高い威力を発揮するのが、歯科矯正アンカースクリュー効果です。直径1.5mm前後の医療用チタン製ミニスクリューを歯茎の骨に一時的に埋入し、絶対的な固定源として前歯を一気に後方へ牽引します。通常、前歯と奥歯をお互いに引っ張り合うと、奥歯も前方に数ミリ引き出されてしまいます。しかしアンカースクリューを用いれば奥歯の前方移動を完全にブロックできるため、7mmの抜歯スペースを100%前歯の突出感改善に充当でき、治療期間の大幅な短縮と劇的なEラインの変化を両立できます。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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