コルトレーン『ブルートレイン』が不滅の名盤である決定的理由
コルトレーン『ブルートレイン』が不滅の名盤である決定的理由にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
本作の完成度を決定づけた最大の要因の一つが、当時の精鋭たちを集めたセプテット(3管+リズムセクション)による極めて贅沢な参加メンバーの構成です。フロントラインには、弱冠19歳にして天才トランペッターの名をほしいままにしていたリー・モーガンと、太く温かみのあるトーンでアンサンブルを支えるトロンボーン奏者カーティス・フラーが招集されました。
リズム隊には、マイルス・デイヴィス・グループの屋台骨であったベーシストのポール・チェンバースとドラマーのフィリー・ジョー・ジョーンズが参加。さらにピアノには、端正かつブルージーなタッチで知られるケニー・ドリューが抜擢されました。このリズムセクションの強固なグルーヴが、フロントの熱気あふれるソロワークを完璧に支えています。
特筆すべきは、ピアニストであるケニー・ドリューの演奏です。重厚なホーンセクションの合間を縫うように差し込まれる洗練されたバッキングと、ブルースフィーリングに満ちたソロは、楽曲全体の都会的な緊張感を際立たせる役割を果たしています。個々のプレイヤーが持つ圧倒的なテクニックと若きエネルギーが、完璧にコントロールされたアレンジの中で見事な化学反応を起こしました。