酸素系漂白剤でなぜ色落ち?失敗の真相と変色を救う科学的戻し方
酸素系漂白剤でなぜ色落ち?失敗の真相と変色を救う科学的戻し方について知っておくべき 理由を厳選して解説いたします。
漂白剤を巡る情報の中には、科学的根拠を欠いた危険なライフハックがネット上で拡散されているケースが少なくありません。代表的な3つの誤解を正しておきましょう。
誤解①:「酸素系漂白剤と塩素系漂白剤を少し混ぜると最強の漂白剤になる」
これは極めて危険な誤認です。酸素系(過酸化水素・過炭酸ナトリウム)と塩素系(次亜塩素酸ナトリウム)を混同・混合すると、激しい化学反応を起こして互いの漂白能力を打ち消し合ってしまいます。それどころか、急激な酸素ガスの発生によって容器が破裂したり、発熱を伴ったりする重大事故に直結するため、絶対に併用・混合してはなりません。
誤解②:「洗濯機の自動投入タンクに粉末酸素系漂白剤を入れておけば安心」
最新のドラム式や縦型洗濯機に搭載されている自動投入タンクは、基本的に「液体洗剤」や「液体漂白剤」専用です。ここに粉末の過炭酸ナトリウムを投入すると、タンク内で固着して給水経路を詰まらせるだけでなく、溶け残った高濃度の粉末が衣類の一部に直接付着し、致命的な局所脱色を引き起こします。
誤解③:「自然由来の過炭酸ナトリウムだから環境にも服にも100%優しい」
エコ洗剤として人気の過炭酸ナトリウムですが、「生分解性が高く環境負荷が低い」ことと「あらゆる布地に対して優しい」ことは全くの別問題です。過炭酸ナトリウムはアルカリ度が高く、タンパク質を分解・変質させる力を持っています。ウールやシルクといった動物性繊維に使用すれば、色落ちどころか繊維自体が収縮してフェルト化し、二度と着られない状態になってしまいます。