米津玄師『馬と鹿』歌詞の真意|サビに秘めた熱狂と痛みの全貌

米津玄師『馬と鹿』歌詞の真意|サビに秘めた熱狂と痛みの全貌の要点や背景を丁寧にまとめました。全体像を一目で把握できます。

本作のタイトルを目にした際、単なる「馬鹿(バカ)」の言いくるめや言葉遊びだと捉える向きも少なくありませんでした。しかし、この表記には深遠な意図が隠されています。

「馬鹿」という熟語にしてしまうと、他者を侮蔑する記号へと縮小してしまいます。しかし「馬」と「鹿」という2匹の野性的な動物へと解体することで、そこには言葉本来の動物的な荒々しさ、土の匂い、無骨な肉体性が立ち現れます。知性や要領の良さばかりが尊ばれる近代社会において、本能に従って泥の中を駆け抜ける獣のような愚直さを肯定しているのです。

また、故事成語「鹿を指して馬と為す(指鹿為馬)」の文脈を連想するリスナーも存在しますが、楽曲の根底にあるのは権力への阿諛追従ではなく、世間から「馬鹿な奴だ」と嘲笑されようとも、信じたもののために命を燃やす生き方への絶対的な敬意です。不器用であることを恐れず、無様を晒しながら前進する人間こそが美しいという価値観の提示がここにあります。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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