新生児のうんち回数は何回が正常?母乳とミルクの違いや危険サイン解説
新生児のうんち回数は何回が正常?母乳とミルクの違いや危険サイン解説について徹底解説いたします。詳細な分析をお届けします。
新生児のオムツ替えにおいて、まず直面するのが「回数の多さ」あるいは「少なさ」に対する戸惑いです。小児科外来や乳児健診のデータが示す通り、生後1か月頃までの排便回数は1日に1〜10回以上と、大人では考えられないほどの広い振れ幅を持っています。この圧倒的な個人差を生み出す主因が、消化管の未熟さと栄養摂取の形態です。
母乳を飲んでいる赤ちゃんは、粉ミルクを飲んでいる赤ちゃんに比べて排便回数が格段に多くなる傾向が顕著です。母乳には乳糖(ラクトース)や難消化性オリゴ糖が豊富に含まれており、これらがビフィズス菌などの善玉菌を優位にして腸の蠕動運動を活発に促します。その結果、水分を多く含んだ黄金色のカッテージチーズ状うんちが、授乳のたびに排出されます。
一方で粉ミルクは、近年の製品改良で母乳に極めて近い成分設計がなされているものの、カゼインなどのタンパク質組成や脂肪酸の吸収スピードの違いから、便の滞留時間がやや長くなります。そのため、性状は母乳便より粘土質に近くなり、回数も1日1〜3回程度に落ち着くのが一般的です。母乳とミルクの混合栄養の場合は、両者の中間の回数や形状を示すことになります。
なお、「おっぱいを吸わせると同時にブリブリと音を立てて出る」という現象に驚く親御さんは非常に多いですが、これは胃結腸反射と呼ばれる正常な生理現象です。胃の中に母乳やミルクが入ると、自律神経を介して結腸が反射的に収縮し、直腸へ内容物を送り出します。大人では抑制されるこの反射が、中枢神経の発達途上にある新生児ではダイレクトに作動するため、飲むたびに出るのは極めて健康的な神経反射の証拠といえます。