指の第二関節テーピング正しい巻き方と痛みの原因をプロが徹底解説
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指の第二関節、医学用語でPIP関節(近位指節間関節)と呼ばれるこの部位は、指の関節の中で最も可動域が広く、曲げ伸ばしの要となる部位です。それだけに外力や機械的ストレスが集中しやすく、痛みを引き起こす原因も単一ではありません。大きく分けると「急性外傷」「変形性関節症」「腱鞘の炎症」の3つに分類されます。
スポーツ現場で圧倒的に多いのが、いわゆる「突き指」による側副靭帯損傷や掌側板損傷です。ボールが指先に直撃した際、関節が不自然な方向へ強制的に曲げられたり横にぐらついたりすることで、関節を両脇から支えている側副靭帯が微小断裂、あるいは完全断裂を起こします。ひどい場合には骨の一部が靭帯に引っ張られて剥がれる「剥離骨折」を伴っていることも珍しくありません。
一方、外傷の覚えがないにもかかわらず、40代以降の女性を中心に「第二関節が腫れて曲げると痛い」「関節の節々が太くなってきた」と訴えるケースでは、ブシャール結節(変形性指関節症)が疑われます。第一関節に起こるヘバーデン結節に比べて発症頻度は約2割から3割と低いものの、痛みの度合いが強く日常生活への支障が大きいのが特徴です。関節軟骨がすり減り、骨棘(こつきょく)と呼ばれる骨のトゲが形成されることで関節が肥大化します。さらに、指を曲げる屈筋腱とその通り道である腱鞘に炎症が生じる腱鞘炎(ばね指)が、第二関節周囲の痛みとして知覚されることもあります。
ここで極めて危険なのが、「痛いからとにかく動かないように固めよう」という自己流のテーピングです。第二関節の両側には、指先の感覚を司る固有掌側指神経と、酸素を運ぶ固有掌側指動静脈が皮膚のすぐ下を通っています。関節の真上からテープを何周もきつく巻きつけると、容易に血流が遮断され、指先が紫色に変色するチアノーゼや不可逆的な神経障害を引き起こします。さらに、痛みが引くまで何週間も完全に固定し続けると、関節包が縮んで固まる「関節拘縮(こうしゅく)」を生じ、二度と指が元通りに曲がらなくなるリスクすらあるのです。