免荷とは?完全免荷と部分免荷の違い・骨折後の期間とリハビリ徹底解説

免荷とは?完全免荷と部分免荷の違い・骨折後の期間とリハビリ徹底解説に関する気になる情報をわかりやすくまとめました。今すぐチェックことができます。

損傷部位や手術術式によって、プロトコルの進行速度は大きく異なります。免荷期間の目安をあらかじめ理解しておくことは、長期にわたる療養生活の精神的安定にもつながります。

骨折後の免荷期間:部位別の標準経過

骨折後の免荷期間は、血流供給の豊かさと骨折部位の力学的安定性に左右されます。海綿骨が多く血流が良好な踵骨(かかと)や関節近傍の骨折であっても、荷重関節面である場合は慎重な経過観察が必要です。一般的な目安として、足関節果部骨折(くるぶしの骨折)を手術で内固定した場合、術後約2〜3週間は完全免荷、その後1〜2週間ごとに1/3、1/2と荷重を増やし、全荷重への移行時期は術後約6〜8週目前後となるケースが主流です。

一方、大腿骨骨幹部や下腿骨(脛骨・腓骨)の骨折で強固な髄内釘固定が施された場合は、早期から骨折端に圧迫応力を加えることで骨形成を促すため、術後数日から部分免荷を開始するケースもあります。ただし粉砕骨折や関節内骨折を伴う重度の損傷では、完全免荷が6週間以上に及ぶことも珍しくありません。

アキレス腱断裂の免荷プロトコル

アキレス腱断裂の免荷管理は、腱組織の再断裂を防ぎつつアキレス腱が伸びて治癒してしまう「延長治癒」を回避することが最重要課題です。手術療法・保存療法を問わず、受傷直後は足関節を底屈位(つま先を下に向けた状態)にギプス固定し、初期の約2週間前後は完全免荷を行います。その後、専用の装具を用いて踵(かかと)の下にヒールウェッジ(敷板)を挟み、腱の伸張ストレスを遮断しながら段階的に荷重を開始します。敷板を1枚ずつ抜いて徐々に足関節を中間位(直角)に戻していき、術後約6〜8週で装具内での全荷重歩行、8〜10週前後で装具除去へと移行するのが標準的な経過です。

変形性膝関節症の免荷療法

外傷だけでなく、慢性変形性疾患でも免荷の概念は広く応用されています。変形性膝関節症の免荷療法では、大腿骨と脛骨の間で摩耗している内側関節裂隙の圧迫を緩和するため、足底挿板(外側ウェッジインソール)や免荷型アンローダー装具が用いられます。また、肥満患者に対する減量指導や、T字杖を用いた荷重分散も立派な免荷アプローチであり、人工関節置換術を回避あるいは先延ばしにするための有効な保存的手段として位置付けられています。

清水 千尋

清水 千尋

フード&トラベルライター

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest