魔女の宅急便モデル街の真相!ジブリ公式舞台と噂の聖地を徹底比較

魔女の宅急便モデル街の真相!ジブリ公式舞台と噂の聖地を徹底比較にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

インターネット上の旅行記事やSNSで頻繁に目にするのが、「クロアチアのドゥブロヴニクこそがコリコの街」「オーストラリアにキキのパン屋の実在モデルがある」という言説です。長年ささやかれ続けるこれらの噂について、客観的な事実と取材証言からその真偽を検証します。

ドゥブロヴニク(クロアチア)は公式モデルなのか?

「アドリア海の真珠」と称えられるクロアチアのドゥブロヴニク。海にせり出した城壁と鮮烈なオレンジ色の瓦屋根は、確かにアニメに登場するコリコの街並みと瓜二つに見えます。しかし、結論から言えばスタジオジブリが『魔女の宅急便』の公式モデル地としてドゥブロヴニクを発表した事実は一切ありません。

ドゥブロヴニクやアドリア海の島々は、宮崎監督が後に手掛けた1992年の映画『紅の豚』の舞台のモチーフとして広く知られています。同じジブリ作品であり、赤い屋根と美しい海という視覚的共通項を持っていたことから、旅行代理店のツアー広告や個人の旅行記を通じて「魔女の宅急便のモデル地」という言説が後付けで広まり、いつしか定説のように定着してしまったのが実情です。

タスマニア「ロス・ベーカリー」が聖地と呼ばれる理由

オーストラリア南部、タスマニア島中部の小さな町ロスにある「ロス・ベーカリー(Ross Bakery)」。19世紀から続く伝統的な薪窯を持つこのパン屋は、長年「おソノさんのグーチョキパン店のモデル」として世界中のバックパッカーやジブリファンの間で熱狂的な人気を集めてきました。

この点についても、スタジオジブリ公式は「特定のパン屋を外観・内観のモデルとして取材したわけではない」との見解を示しています。では、なぜここまで有名になったのでしょうか。発端は1990年代、同店を訪れた日本人旅行者が「店内の佇まいや薪窯の雰囲気がキキの働くパン屋にそっくりだ」と感想を残したことでした。その声を受け取った気さくな店主が、映画のファンを歓迎するために店舗の屋根裏部屋を改装し「キキの部屋」として宿泊可能にしたことで、メディアやファンの間で噂が一気に拡大したのです。公式のロケ地ではないものの、ファンの温かい想いと店側のホスピタリティが結びついて誕生した、稀有な「民認の聖地」と言えます。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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