話題のCửa Hàng Đồ Cũとは?ベトナム古物店の評判と実態
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ベトナムのリサイクル事情を語る上で欠かせないのが、日本式リユースモデルの浸透と、逆輸入的な国内現象の広がりである。
ハードオフがベトナムへ店舗展開を果たした経緯
日本のリユース業界最大手の一角であるハードオフのベトナム店舗展開の経緯は、現地の「中古品=不透明で不安」という旧来の固定観念を根底から覆す試みだった。同社は現地の有力企業との合弁などを通じて進出を果たし、ハイズオン省やハノイ近郊などに直営・FC拠点を構築した。明るく清潔な店内、明朗な価格表示、動作確認済みの保証制度、そして「親切な査定と挨拶」という日本標準のオペレーションを持ち込んだ。
進出当初、現地市場からは「値切り交渉ができない定額販売が受け入れられるのか」と疑問視する声もあった。しかし、フタを開けてみれば「偽物を掴まされる心配がない」「動作チェック用の電源ブースが店内にあり、安心して買える」という圧倒的な信頼を獲得。ベトナム国内における中古品売買の透明化を牽引するエポックメイキングとなった。
日本国内のロードサイドで増殖する「cửa hàng đồ cũ」看板の真相
一方で、日本国内の埼玉県、神奈川県、愛知県、大阪府などの工業地域やベッドタウンにおいて、突如としてcửa hàng đồ cũの日本店舗が出現している事実をご存知だろうか。一見すると看板の文字が読めず、何を取り扱っているのか訝しむ近隣住民も少なくない。
これら国内店舗の実態は、在日ベトナム人の技能実習生や留学生、特定技能労働者を主対象としたコミュニティ密着型のリサイクルショップ兼食材店だ。新生活を始めるにあたって必要な冷蔵庫や洗濯機、炊飯器、中古スマートフォン(SIMフリー端末)、自転車などを手頃な価格で調達できるインフラとして機能している。店主の多くは在日ベトナム人であり、FacebookなどのSNSを通じて独自のコミュニティ内配送網を敷き、日本語に不慣れな同胞の生活立ち上げを支えるライフラインとなっている。