猿手とは?肘が曲がる原因とデメリット・正しい治し方を徹底解説

猿手とは?肘が曲がる原因とデメリット・正しい治し方を徹底解説とはどのようなものなのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

一般的に「猿手(さるで)」と呼ばれる状態は、肘関節を伸ばした際に前腕が通常よりも外側に大きく開き、肘同士が内側に引き寄せられる骨格アライメントを指します。腕を下ろして手のひらを前に向けたとき、上腕(二の腕)の軸に対して前腕(手首側)が外側に傾く角度を解剖学では「運搬角(キャリングアングル:carrying angle)」と呼びます。成人男性の基準値は10度〜15度、成人女性では15度〜20度程度ですが、猿手と呼ばれる人の多くはこの運搬角が20度以上に達する「外反肘(がいはんちゅう)」を呈しています。

これに加えて決定的な要因となるのが、肘関節の「過伸展(hyperextension)」です。通常の肘は180度で真っ直ぐ止まりますが、靭帯や関節包の柔軟性が極めて高い体質の場合、関節が逆側(190度〜200度近く)まで反り返ります。外反肘と肘の過伸展という2つの要素が重なることで、腕を伸ばした際に肘の内側同士が引き寄せられ、小指側を密着させると肘同士が接触する独特のシルエットが生み出されます。

日本整形外科学会などの知見によると、この現象の背景には「関節過可動性(全身性関節弛緩性)」が存在します。特に女性に多く見られる理由は、男性に比べて骨盤が広く運搬角が構造的に大きくなりやすい点に加え、エストロゲンなどの女性ホルモンの影響で靭帯組織の弾力性が高いこと、さらに肘関節を支える上腕三頭筋や前腕筋群の筋量が比較的少ないことが挙げられます。病気ではなく「関節の可動域が広い骨格的個性」であるケースが大多数を占めます。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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