中国パクリアニメの真相|なぜ激減?現在の驚異的進化と著作権の闇を追う

中国パクリアニメの真相|なぜ激減?現在の驚異的進化と著作権の闇を追うについて分かりやすく解説いたします。専門家の見解をご確認ください。

日中アニメ著作権トラブルにおいて、エポックメイキングとなったのが2015年に公開された劇場アニメ『汽車人総動員(The Autobots)』を巡る法廷闘争です。本作は、映画ポスターのビジュアルからキャラクター造形に至るまで、ピクサーの大ヒット作『カーズ』を執拗に模倣していました。

特筆すべきは、広報ポスターでタイトルの中にある「人」という文字を小道具のタイヤで隠し、パッと見では中国版カーズの正式名称である『汽車総動員』と見誤るように意図的な偽装工作を施していた点です。劇場に足を運んだ親子連れが「カーズだと思ってチケットを買ったら、中身はカクカクした粗悪な3Dアニメだった」と騙され、中国国内のレビューサイトは歴代最低評価で埋め尽くされました。

これに対し、権利元の米ウォルト・ディズニー・カンパニーは断固たる態度で提訴に踏み切ります。当時の監督・卓建栄氏は、記者会見やSNS上で「車に目が付いているデザインなど世界中に溢れている」「ディズニーの手先となったネット民が不当に私を攻撃している」と強気の反論を展開。自らの正当性を主張し続けました。

しかし、2016年12月、上海市浦東新区人民法院はディズニー側の主張を全面的に認め、制作会社と配給会社に対して計135万元(当時のレートで約2200万円)の損害賠償と不当競争防止法違反に基づく罰金を命じました。中国の裁判所が国際的なエンタメ企業の著作権侵害を明確に認めたこの判決は、模倣で安易に稼ごうとしていた悪質業者に対し、「パクリは巨額の法的負債になる」という強力な威嚇として機能することになったのです。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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