新生児のうんちの色で危険を見抜く!緑・白・赤の受診目安と注意点
新生児のうんちの色で危険を見抜く!緑・白・赤の受診目安と注意点に関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。
便の色だけでなく、テクスチャやにおい、回数も与えている授乳形態によって顕著な差が生じます。これらを知っておくことで、日々の排便リズムの乱れを的確に見極められます。
母乳栄養児と人工乳(粉ミルク)栄養児のうんちの差異
母乳と粉ミルクでは、含まれる糖質やタンパク質の組成が異なるため、腸内に定着する細菌叢(善玉菌)の種類に違いが生じます。
- 母乳栄養児のうんち:ビフィズス菌や乳酸菌が優勢になるため、やや酸性の環境になります。色は鮮やかな黄色やマスタード色になりやすく、臭いは「ヨーグルトのような少し甘酸っぱい酸臭」が特徴です。水分が多く、ゆるゆるの泥状便が基本となります。
- 人工乳(ミルク)栄養児のうんち:母乳に比べて腸内発酵が緩やかで、色はやや濃い黄土色からオリーブグリーンがかった色になりやすい傾向があります。臭いはやや大人の便に近い穏やかなにおいになり、水分量は母乳児より少なく、やや粘度のあるペースト状〜練り歯磨き状になります。
うんちに混ざる「黄色いつぶつぶ」の正体
おむつの中に小さな黄色や白のツブツブ・塊が見られ、「寄生虫や消化器の異常ではないか」と心配されるケースが多発します。この粒の正体は、母乳やミルクに含まれる脂肪分やカルシウムが胃酸と反応して固まった「脂肪酸カルシウム」です。未発達な赤ちゃんの腸では、摂取したすべての脂肪を完璧に乳化・吸収しきれずに排出されることが日常茶飯事であり、極めて正常な生理反応です。
下痢と軟便の境界線:回数と水っぽさの判断基準
新生児はもともと水分摂取量が体重比で非常に多く、腸の水分吸収力も未熟なため、健常時であっても成人の下痢に近い軟便を排泄します。そのため、「どこからが下痢なのか」を見定めるには以下の客観的指標が欠かせません。
- 単なる軟便:おむつのポリマーにある程度固形分が残り、排便回数は1日5〜10回程度。体重が順調に増加しており、授乳も意欲的に飲む。
- 病的な下痢(受診対象):水分が完全におむつに吸い込まれ、固形分が全く残らない「完全な水様便」。回数が普段の倍以上に急増する。おむつを開けた瞬間に噴き出すような勢いがある。便に嫌な腐敗臭や酸臭が充満している。