スナップエンドウとグリーンピースの違い!さやの秘密と選び方の真相
スナップエンドウとグリーンピースの違い!さやの秘密と選び方の真相を徹底追究! 知っておきたい 重要ポイントを凝縮して配信します。
スーパーの野菜コーナーで隣り合って並ぶエンドウ豆ファミリー。エンドウ豆の歴史は極めて古く、原産地は地中海沿岸からメソポタミア地域とされ、日本には9〜10世紀頃に中国を経由して伝来したと記録されています。この長い栽培史の中で、人間は用途に合わせて驚くべき選抜と品種改良を重ねてきました。
エンドウ豆の種類と分類まとめを俯瞰すると、大きく以下の3つのグループに分かれます。
- 若さやを食べるグループ:絹さや(サヤエンドウ)など。豆が肥大する前の未熟な段階で収穫し、薄く柔らかいさやを味わう。
- 完熟前の未熟豆を食べるグループ:グリーンピース、うすい豆など。豆をさやの中で大きく育て、硬くなったさやをむいて中の柔らかい豆のみを食べる。
- 豆が太ってもさやごと食べるグループ:スナップエンドウ。豆がグリーンピース並みに大きく肥大しても、外側のさやが柔らかいまま保たれる画期的な品種。
では、さやごと食べられる決定的な理由とは一体何なのでしょうか。その答えは、さやの内側にある組織構造にあります。
通常のグリーンピースや乾燥用エンドウのさやは、豆が成熟するにつれて内側の「内果皮」に硬化細胞層(通称:すじ膜、側膜、羊皮膜)と呼ばれる硬い繊維層が急速に発達します。この膜は加熱しても柔らかくならず、口の中に強い繊維が残るため、人間が丸ごと噛み切って食べることは不可能です。一方で、1970年代にアメリカから導入されたスナップエンドウは、遺伝的変異によってこの硬化細胞層が発達しない形質を固定化することに成功した品種です。豆が大きく甘く熟してもさやが肉厚で柔らかく、パリッとしたみずみずしいスナップ感(折れる音)を保ったまま丸ごと食べられるのは、この品種改良の賜物なのです。
また、店頭で迷いやすい「絹さやとスナップエンドウの見分け方」ですが、ポイントはさやの厚みと豆の膨らみです。絹さやは全体が平らで豆の粒感がほとんど外から見えません。対してスナップエンドウは、断面が丸みを帯びており、中の豆がグリーンピースのようにぷっくりと膨らんでいるのが外見上の明確な特徴です。