イオン式の覚え方は丸暗記不要!周期表の法則と鉄板の語呂合わせ解説

イオン式の覚え方は丸暗記不要!周期表の法則と鉄板の語呂合わせ解説の概要と注目ポイントを一挙に解説しました。

理解した知識を実戦で使えるスキルへと昇華させるため、厳選した3つのイオン式テスト対策問題に挑戦してみましょう。解説を熟読し、思考プロセスをトレースしてください。

【問題1:イオン式の記述】
次のイオンの名称とイオン式をそれぞれ答えなさい。
(1) 水素原子が電子を1個失ってできたイオン
(2) 酸素原子が電子を2個受け取ってできたイオン
(3) 硫黄原子と酸素原子からなる2価の陰イオン

【解説1】
(1) 水素イオン(H⁺)。電子を1個手放したため+1の陽イオンになります。
(2) 酸化物イオン(O²⁻)。「酸素イオン」と書かないよう命名規則に注意してください。
(3) 硫酸イオン(SO₄²⁻)。多原子イオンの代表格であり、硫黄(S)と酸素(O)4個で構成されます。

【問題2:電離式の完成】
次の物質が水に溶けて電離する様子を表す式を完成させなさい。
(1) 塩化ナトリウム(NaCl)
(2) 水酸化バリウム(Ba(OH)₂)

【解説2】
(1) NaCl → Na⁺ + Cl⁻
1価の陽イオンと1価の陰イオンが1対1で構成されているため、そのまま左右を分解します。
(2) Ba(OH)₂ → Ba²⁺ + 2OH⁻
バリウムイオンは2価の陽イオン(Ba²⁺)です。電気的中性を保つため、1価の陰イオンである水酸化物イオン(OH⁻)が2個生じる必要があります。「(OH)₂⁻」とまとめてしまわないよう、係数の「2」をイオン式の前に置くルールを徹底しましょう。

【問題3:思考力問題(イオンの数と中和)】
うすい硫酸にうすい水酸化バリウム水溶液を同体積ずつ混ぜたところ、白い沈殿が生じて水溶液の電流がほとんど流れなくなりました。この現象が起きる理由を、電離とイオン反応の観点から説明しなさい。

【解説3】
硫酸の電離(H₂SO₄ → 2H⁺ + SO₄²⁻)と、水酸化バリウムの電離(Ba(OH)₂ → Ba²⁺ + 2OH⁻)によって生じたイオン同士が反応します。
水素イオンと水酸化物イオンは中和して水になります(2H⁺ + 2OH⁻ → 2H₂O)。同時に、バリウムイオンと硫酸イオンは水に極めて溶けにくい硫酸バリウムの白色沈殿となります(Ba²⁺ + SO₄²⁻ → BaSO₄↓)。結果として水溶液中の可動性イオンがほぼ完全に消失するため、電気を導く担手がいなくなり、電流が流れなくなります。中和と沈殿が同時に起きるこの反応は、入試記述問題の最頻出テーマです。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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