ピラティスとは?ヨガとの違いや効果が出る期間・痩せる真相を徹底解剖

ピラティスとは?ヨガとの違いや効果が出る期間・痩せる真相を徹底解剖とは一体何なのか? 主要なファクトを整理してお届けします。

ネット上には「ピラティスを始めれば短期間で体脂肪が落ちて激痩せする」という誇大広告めいた言説が散見されますが、これは半分が真実で、半分は重大な誤解です。

まず押さえるべき事実として、ピラティス1セッション(約50分〜60分)あたりの消費カロリーは、体重や運動強度によって異なるものの約150kcal〜300kcal程度にとどまります。これは早歩きのウォーキングと同等か、少し上回る程度であり、水泳や長距離ランニング、激しいHIITのような高強度有酸素運動と比較すると、直接的なカロリー消費量は決して多くありません。したがって、暴飲暴食を続けながらピラティスだけを行っても、体脂肪が劇的に削ぎ落とされることは生理学上あり得ません。

それにもかかわらず、「マシンピラティスで痩せた」という実感が得られる理由は、次の3つの構造変化にあります。

1つ目は、日常活動時における消費エネルギー(NEAT:非運動性身体活動)の底上げです。インナーマッスルが正しく働くようになると、特別な運動をしていない通勤時間やデスクワーク中、家事の最中でも姿勢保持筋が持続的に活動し続けます。これにより、24時間を通じた基礎的な代謝水準が引き上げられます。

2つ目は、筋膜の癒着剥離と静脈・リンパ還流の促進による浮腫(むくみ)の解消です。現代人の「太って見える」原因の多くは、皮下脂肪だけでなく下半身や腹周りの著しいむくみと血行不良にあります。骨盤周囲が正常に動き出すことで滞っていた体液循環が一気に改善し、水分貯留による見かけの太さが数週間で削ぎ落とされます。

3つ目は、筋肉のアンバランスな過発達の解消です。前もも(大腿四頭筋)や肩の上部(僧帽筋)ばかりを酷使して身体を支えていた人が、体幹主導の動作を身につけることで、外側の張っていた筋肉の緊張が解けます。脚や肩周りが華奢になり、結果として「引き締まって痩せた」シルエットが完成します。

「身体が硬いからレッスンについていけないのではないか」という懸念も完全な誤解です。柔軟性が極端に低い人ほど、自重を制御するマット運動では関節を痛めやすいため、マシンのバネによるサポートを受けながら段階的に可動域を広げられるマシンピラティスこそが、最も安全で理にかなった選択肢となります。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest