なぜ寝てもだるい?疲れやすい人の特徴と自律神経・隠れ貧血の真相

なぜ寝てもだるい?疲れやすい人の特徴と自律神経・隠れ貧血の真相とはどのようなものなのか? 専門的な分析を簡潔に解説します。

オンラインの知恵袋やSNS上では、「内科の血液検査で異常なしと言われたが、日常生活が送れないほどだるい」という切実な投稿が後を絶ちません。取材を進めると、この現象の背後には一般的な健康診断の検査項目からこぼれ落ちる「フェリチン(貯蔵鉄)の枯渇」が存在することが判明しました。

通常の健診で測定されるヘモグロビン値が基準内であっても、体内の貯金にあたるフェリチンが底をついている状態を「潜在性鉄欠乏症(隠れ貧血)」と呼びます。鉄分は細胞内のミトコンドリアがエネルギー(ATP)を産生する際の必須ミネラルです。鉄が不足すると、どれだけ酸素を吸ってもエネルギーを効率よく生み出せなくなり、全身の細胞が酸欠状態に陥ります。特に月経のある女性の約半数がこの隠れ貧血に該当すると推計されており、理由のわからないだるさの主たる原因となっています。

さらに見過ごせないのが、ストレス対処ホルモンであるコルチゾールを分泌する副腎が疲弊する「副腎疲労症候群(アドレナル・ファティーグ)」です。長期間のプレッシャーや睡眠不足、過度なカフェイン摂取が続くと、副腎が過労状態に陥り、朝に血中コルチゾール値を上昇させることができなくなります。「朝起きられない」「低血圧で動けない」「塩辛いものが無性に食べたい」といった症状は、副腎からのSOSサインに他なりません。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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