自閉症の赤ちゃんは顔つきでわかる?噂の真相と乳児期の兆候を医師が解説

自閉症の赤ちゃんは顔つきでわかる?噂の真相と乳児期の兆候を医師が解説の背景について、分かりやすい解説を基に徹底解説します。

顔立ちそのものではなく、乳児期から1歳代にかけて確認されるべき本来の着眼点は、「社会的なやり取り(相互反応)」の質と発達のペースにあります。日本小児保健協会や厚生労働省の健診基準で重視されている観察項目を、月齢別に整理しました。

月齢ステージ注目すべきサイン・行動特徴定型発達における一般的な基準専門的な観察ポイント・評価生後0〜6か月・あやしても目が合わない
・あやし笑い(社会的微笑)が乏しい
・抱っこを嫌がって体を反らせる生後2〜3か月であやし笑い、4か月前後で親の顔をじっと見つめるこの時期の差異は気質(抱き癖・感受性)の幅が大きく、ASDの確定判断は不可能生後7〜12か月・名前を呼んでも無視するように振り返らない
・喃語(ばぶばぶ等)のキャッチボールが少ない
・人見知りや後追いを全くしない呼名への反応率70%以上、親の後追い、バイバイ等の身振り模倣聴覚異常の除外が最優先。音への反応性と対人反応の分離を慎重に観察1歳〜1歳半・指差し(要求・応答・共感)が出ない
・大人の手を道具のように使うクレーン現象
・意味のある単語が全く出ない興味のあるものを指差して親と共有する「共同注視」が定着クレーン現象単体ではなく「視線の共有を伴うか」が重要な鑑別要素1歳半〜2歳・同年代の子供に関心を示さない
・ミニカーのタイヤを回し続ける等の強いこだわり
・つま先歩きや手のひらをヒラヒラさせる常同行動二語文の萌芽、簡単な見立て遊び、親の模倣行動の活発化1歳半健診で「要観察」となる割合は約5〜8%。専門機関での詳細評価の対象

国内の乳幼児健診データにおいて、1歳半健診の受診率は95%以上を維持していますが、その中で何らかの「言葉の遅れ」や「対人相互反応の弱さ」を理由に要観察となる幼児は全体の数パーセント存在します。重要なのは、この段階で要観察と判定された子供のすべてが将来的に自閉症と診断されるわけではないという点です。発達のスピードには極めて大きな個人差があり、2歳から3歳にかけて劇的にコミュニケーション能力が伸びるケースも珍しくありません。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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