「ぼんじりは体に悪い」は本当か?脂質や痛風リスクと適量を徹底検証

「ぼんじりは体に悪い」は本当か?脂質や痛風リスクと適量を徹底検証とはどのようなものなのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。

ネットの検索窓に「ぼんじり」と入力すると、関連ワードとして「発がん性」という穏やかではない言葉がサジェストされます。このショッキングな噂は一体どこから生まれたのでしょうか。食肉加工の専門家への取材と文献調査から、その誤解の根本原因が判明しました。

噂の引き金となったのは、ぼんじりの中心部に存在する「油壺(あぶらつぼ=尾脂腺)」と呼ばれる器官です。鳥類はこの油壺から分泌される油脂をくちばしで羽繕いしながら全身に塗り、羽の防水性や柔軟性を保っています。この油壺は非常に強い独特の獣臭と脂っぽさを持っており、かつて一部の粗悪な情報発信において「鳥の老廃物や毒素が溜まる場所であり、発がん性物質が凝縮されている」という誤ったデマが流布されました。

実際には、油壺に特異的な発がん性物質が蓄積するという医学的・科学的根拠は一切存在しません。さらに言えば、日本の正規の食肉卸や焼き鳥専門店、居酒屋チェーンにおいて、油壺は仕込みの下処理段階で外科手術のように完全に切除・除去されるのが業界の常識です。油壺を残したまま焼くと、異臭とエグみで料理として成立しないためです。

もうひとつの発がん性の懸念は、「直火焼きによる焦げ」から生じるヘテロサイクリックアミンや多環芳香族炭化水素です。ぼんじりは脂が非常に多いため、炭火の上に脂が滴り落ちて激しい火柱や煙が立ちやすく、表面が真っ黒に焦げ焦げになりやすい部位です。肉の焦げに微量に含まれる変異原性物質が「ぼんじり=発がんリスク」として拡大解釈されたのが真相です。真っ黒に炭化した部分を避けて適量を食べる限り、ぼんじり特有の発がんリスクを恐れる必要は全くありません。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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