蛍光灯スターター型とは?見分け方と知らなきゃ危険なLed交換の罠
蛍光灯スターター型とは?見分け方と知らなきゃ危険なLed交換の罠とはどのようなものなのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。
蛍光灯のスターター型(正式名称:グロースタータ形)とは、ランプ本体のほかに点灯管(通称:グロー球・グロースターター)と呼ばれる親指ほどの小さな電子管を取り付けて点灯させる照明システムです。住宅の台所や和室、築年数の経過したマンションの共用部、古くからある学校の教室などで半世紀以上にわたり親しまれてきました。
スイッチを入れた際、壁のスイッチを押してから一呼吸おいて「カチッ、チカチカ」と点滅を繰り返したのちにパッと明るくなるのが、この方式特有の動作音と光の挙動です。このタイムラグを生み出している元凶こそが、点灯管の物理的な放電プロセスにあります。
電気工学的な視点からグロー球点灯管の役割を紐解くと、蛍光灯内部の水銀ガスを放電させるための「点火プラグ」として機能しています。蛍光灯は、ガラス管の内部に封入された水銀蒸気と電極(フィラメント)の間でアーク放電を起こすことで紫外線を発生させ、それが管内壁の蛍光体に当たって可視光に変わる仕組みです。しかし、電源電圧(100V)をそのまま電極にかけただけでは、冷え切った管内の電子は飛び出せません。
そこでスターター型では、スイッチ投入時にまずグロー球内部のバイメタル電極間で放電を起こします。放電熱でバイメタルが湾曲して接点が閉じると、蛍光灯の電極フィラメントに強い予熱電流が流れ、電子が放出されやすい状態になります。接点が冷えてパッと離れた瞬間に、器具内の磁気式安定器が数千ボルトの急激な「キック電圧(高電圧パルス)」を発生させ、ガラス管内での本格的なアーク放電を一気に誘発するのです。この一連の過渡現象を担うのが点灯管の絶対的な役目です。
現在市販されている蛍光灯ランプの蛍光灯型番FL見分け方として、型番の先頭アルファベットに注目してください。直管蛍光灯で品番が「FL40SS...」や「FL20S...」のように「FL」から始まっているものは、すべてこのスターター形(普通形)に分類されます。丸型蛍光灯(サークライン)の場合は「FCL」という表記が該当します。