ボーダーコリーはなぜ飼いにくい?初心者が後悔する理由としつけの真相
ボーダーコリーはなぜ飼いにくい?初心者が後悔する理由としつけの真相の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でまとめました。
都市部を中心に、日本の住宅事情では中型犬の室内飼いが一般的になっています。しかし、日本の典型的なマンションや狭小住宅でのボーダーコリーの室内飼いには、極めてシビアな注意点が存在します。
第1の落とし穴は、フローリングによる関節疾患のリスクです。ボーダーコリーは室内でも突発的なダッシュや方向転換を試みます。日本の滑りやすいフローリング床は、遺伝的疾患として懸念される股関節形成不全(HD)や肘関節異形成の発症リスクを跳ね上げます。床全面への防滑マットやクッションフロアの施工は、選択肢ではなく必須の設備投資です。
第2の落とし穴は、ボーダーコリーの抜け毛と換毛期の壮絶さです。密集したアンダーコートと長いオーバーコートからなるダブルコートを持つため、春と秋の換毛期には驚異的な量の毛が抜け落ちます。朝晩のブラッシングを怠れば毛玉がフェルト状に固まり皮膚病を誘発し、室内は換気フィルターや家電製品の吸気口が綿埃のような毛で埋め尽くされます。毛の手入れに1日30分以上の時間を割けない家庭では衛生環境の維持が困難になります。
そして最大の障壁となるのが、ボーダーコリーの留守番とストレス対策の難しさです。知能が高く感受性が豊かな犬種であるため、何もない部屋に1匹で長時間放置されると激しい「認知的飢餓」に陥ります。退屈と不安に耐えかねた結果、自分の尻尾を血が出るまで追いかけ続ける尾追い(テイル・チェイシング)や前足を舐め壊す常同障害を発症したり、サークルをよじ登って脱走し玄関ドアを破壊したりする事態に発展します。ケージに閉じ込めっぱなしの飼育は、精神的虐待に等しい結果を生んでしまいます。