タイヤ側面のえぐれ放置は即バースト?命を守る交換基準と修理不可の真相
タイヤ側面のえぐれ放置は即バースト?命を守る交換基準と修理不可の真相について見逃せない 注意点を分かりやすく解説いたします。
サイドウォールのえぐれが真の猛威を振るうのは、一般道ではなく高速道路です。時速100km前後で連続走行する高速走行環境では、タイヤは一般道の数倍に及ぶ遠心力、摩擦熱、空気圧上昇に晒されます。
強度が著しく低下したサイドウォールを放置して走行すると、激しい屈曲によって局所的な発熱が生じ、ゴムと内部コードの剥離が加速度的に進行します。特に空気圧不足が重なると「スタンディングウェーブ現象」が発生し、損傷部から一瞬にして破裂するタイヤバースト危険性が跳ね上がります。トレッド面の釘踏みによるスローパンクチャーとは異なり、サイドウォールの破裂は一撃でタイヤの形状を喪失させます。前輪がバーストした場合はステアリングの操作不能に陥り、横転や防護壁への激突など、命に関わる多重衝突事故へ発展する確率が跳ね上がります。万全な高速道路タイヤトラブル防止のためにも、側面に深い傷を抱えた状態での高速流入は絶対に避けてください。
また、外見上のえぐれが見当たらない場合でも、強い衝撃を受けた後にタイヤ側面が部分的にタンコブのようにポコッと膨らむ現象をピンチカット膨らみと呼びます。これは外側のゴムが破れずに踏みとどまったものの、内部のカーカスコードが衝撃で完全に断裂し、タイヤ内圧が薄い外皮ゴムを押し出している状態です。風船が膨らみきって針を待っている状態に等しく、段差を越えた際のわずかな衝撃でも即座に破断・破裂します。ピンチカットが確認された場合は、えぐれ傷以上に一刻を争う交換対象となります。