好酸球性食道炎の症状と真実|逆流性食道炎との違いと最新治療2026
好酸球性食道炎の症状と真実|逆流性食道炎との違いと最新治療2026の総合ガイドをお届けします。専門的な知識がチェックできます。
好酸球性食道炎の確定診断には、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)が欠かせません。しかし、初期段階の内視鏡所見は非常に繊細であり、経験の浅い医師や疾患への意識が低い現場では「異常なし」「軽度の食道炎」と片付けられてしまうリスクが潜んでいます。
臨床現場で指標とされるのが、世界的な内視鏡分類基準「EREFSスコア」です。内視鏡医は以下の5つの特徴的所見を厳密にチェックします。
- 縦走溝(Furrows):食道の粘膜に沿って縦に走る深い溝や筋。好酸球の集積初期から高頻度にみられる。
- 気管様輪状ひだ(Rings):食道がまるで気管のように蛇腹状・リング状に見える変化(Trachealization)。
- 白斑(Exudates):好酸球の死骸や滲出物が白い粉や小さなプラークのように粘膜上に点在する状態。真菌感染(カンジダ症)と誤認されやすい。
- 浮腫(Edema):粘膜が青白く腫れぼったくなり、下層の微細な毛細血管網が見えなくなる所見。
- 狭窄(Stricture):線維化が進行し、通常の内視鏡スコープが通過困難になるほどの内腔の狭小化。
所見が認められた場合、最も肝要な手続きとなるのが食道粘膜生検です。日本消化器内視鏡学会や日本消化器病学会の指針では、食道の上部・中部・下部など複数箇所から生検組織を採取することが推奨されています。顕微鏡の強拡大1視野(HPF:400倍)あたり「好酸球が15個以上浸潤していること」を確認し、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)や寄生虫感染など他の原因を除外することで、正式な確定診断が下されます。